【ベトナムBiz第25回】ベトナム新投資法(2025年)

今回は昨年改定され、2025年3月1日から施行されたベトナム新投資法(Law on Investment 2025)についてご紹介したい。
主なポイント
①投資誘致の「質重視」へシフト
従来は量(FDI額)重視であったが、新法では下記のような業種を優遇対象に設定:
・ハイテク(半導体・AIなど)
・環境配慮型(グリーン投資)
・高付加価値産業
②行政手続きの簡素化
・投資認可プロセスの短縮
・一部案件で「特別迅速手続き(ファストトラック)」導入
*外資参入のスピード向上とプロジェクト立ち上げの早期化を目指す。
③外資規制の明確化
禁止業種や条件付き業種を明確に明記
⇒ 外資規制は「出資比率制限」・「合弁義務」などで管理
④投資形態の基本は維持
外国企業のベトナム進出方法は下記の4通り
・100%外資
・合弁
・株式取得(M&A)
・BCC契約(Business Cooperation Contract/事業協力契約)
⑤インセンティブ(優遇措置)の強化
主な優遇措置は下記の通り
・法人税減免
・土地賃料優遇
・特区・工業団地優遇
*特に、下記の業種が優遇措置の対象となっている:
・ハイテク
・R&D
・インフラ
・再生可能エネルギー
⑥投資家保護の枠組み
今回の新法では、下記のような外資にとって重要な安心材料がある:
・財産権保護
・利益送金の自由
・国際仲裁の利用可能
総括
今回のベトナム新投資法の本質は「外資は歓迎、但し質を選ぶ」ということで、審査手続きのスピードはアップするが、選別はより厳しくなる。
つまり、「技術レベル」がより重要視され、従来からある「労働集約型」の産業や、「単純加工」・「環境負荷が高い業種」・「技術移転が少ない事業」に関しては、優遇が縮小傾向となっている
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