ブログ 2026/05/04

【ベトナムBiz第19回】中古機械輸入のベトナム最新規制と制限対象は?実務で役立つ5つの対策 Part 5

【ベトナムBiz第19回】中古機械輸入のベトナム最新規制と制限対象は?実務で役立つ5つの対策 Part 5
  1. 自社利用限定ルールと中古機械商ビジネスへの影響

ベトナムで中古機械を輸入する際、「自社利用のみが原則」という点が最大の特徴となっています。これは、現地企業や日本企業の現地法人が自社工場の生産設備として使う場合にのみ輸入が認められるという厳格なルールです。一方、仕入れて再販する中古機械商のビジネスモデルは、こうした規制の影響を大きく受けてしまいます。

この章では、自社生産目的に限定されるルールや転売の制限、そして中古機械商の事業展開が難しい現状について、段階的に整理して解説します。今後のビジネス戦略を立てるためには、規制の内容と実務的な意味を正しく理解することが不可欠です。

・ベトナムでは中古機械の輸入は自社利用が原則

・転売目的の輸入には厳しい規制がある

・中古機械商のビジネス展開は大きな制約を受ける

・規制違反にはペナルティや再輸出命令が課されるリスク

・事業戦略には現地ルールの正確な理解が必要

5.1. 輸入は自社生産目的に限られる

ベトナムの中古機械輸入制度では、「輸入者が自社で生産活動を行うための設備」としてのみ機械調達が認められるのが大きな特徴です。実際の通関手続きでは、「自社使用目的を説明する文書」の提出が必須となり、申告内容と現地での用途が一致していなければ輸入が認められないことも珍しくありません。

たとえば、製造ラインの増設や新規プロジェクト導入といった具体的な理由の明示が求められ、機械の設置先や用途も正確に記載する必要があります。輸入後も当局の監査で現場確認が入る場合があり、運用実態に矛盾が生じないよう注意が必要です。こうした厳格なルールの背景には、環境や安全への配慮、廃棄機械の流入防止といった目的があります。

ポイント内容
輸入可能な条件自社生産目的のみ
必要書類自社使用目的の説明文書
監査の有無輸入後に現場確認が行われる場合あり
規制の背景環境・安全対策、廃棄機械流入の防止

5.2. 転売目的の輸入は原則認められない

中古機械を仕入れて国内で販売する、いわゆる中古機械商の事業モデルは、ベトナムでは非常に大きな制約を受けています。現行規制では、転売を目的とした輸入が原則禁止されており、商業的な再販を前提とした取引は認められていません。

輸入時の書類審査や現地での用途確認が厳格に行われ、販売先や流通ルートが曖昧な場合は輸入許可が下りない事例も多発しています。また、輸入後に販売を行った場合は規制違反となり、ペナルティや再輸出命令の対象となるリスクもあります。こうした規制は、国内市場への不適切な機械流入の防止や環境・安全リスクの拡大抑制を目的としています。

ポイント内容
転売目的輸入原則禁止
審査内容書類・用途・流通ルートの確認
違反時の対応ペナルティ、再輸出命令など
規制目的不適切な流入防止、環境・安全対策

5.3. 中古機械商ビジネスの展開は困難

自社利用限定と転売規制のため、従来型の中古機械商ビジネスはベトナム市場での展開が極めて困難です。現地で機械販売を行いたい場合は、新品機械の正規代理店やメーカー直販が中心となり、中古機械の流通は厳しく制限されています。

たとえ複数の企業から「中古機械の調達ニーズ」があったとしても、輸入自体が認められないため、国内在庫を持って販売するモデルは成立しません。さらに、規制違反が発覚した場合の行政指導や、再輸出コストなどのリスクも無視できません。こうした市場環境を踏まえると、ベトナムで中古機械商ビジネスを新たに展開するには、慎重な検討と十分なリスク管理が不可欠です。

・中古機械商はベトナム市場での事業展開が難しい

・新品機械の代理店やメーカー直販が主流

・中古機械の在庫販売モデルは成立しない

・規制違反時のリスクが非常に高い

・ビジネス展開には慎重な判断と準備が必要

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